今回は『学ぶとは?』を考えていきたいと思います。

 



灘高校はいまではエリート高校として有名ですが、

一昔前までは、それほど実績も良くなく、有名な学校ではありませんでした。

 

灘高校

 

しかし、1950年に橋本武という先生(エチ先生)が灘高校に入ったことで、

灘高校の実績が飛躍的に伸びることとなりました。

 

そして、エチ先生が行っていた授業が一風変わっていました。

 

それは『銀の匙』を中学3年間かけて、読むという授業で、

教科書は1ページも使わない

 

銀の匙

 

そして、読んではすぐに横道にそれ、またそれて

授業は全然進まなかったという。

 

あるとき、生徒が

『先生!このままで200ページ、本当に終わるんですか?』

と尋ねたところ

 

 

『スピードが大事なんじゃない。』

 

 

すぐに役立つことは、すぐに役立たなくなります。

そういうことを私は教えようとは思っていません。なんでもいい、

少しでも興味を持ったことから気持ちを起こしていって、

どんどん自分で掘り下げてほしい。

私の授業では、君たちがそのヒントを見つけてくれればいい・・・。』

 

とエチ先生は言ったのだそうです。

 

えち

 

今は特にスピード、スピードと言われていますが、

そのスピードについていくのが精一杯で、

自分の興味に気がつく余裕がないような気がします。

 

今も、この言葉は大いに当てはまります。

 

 

なぜ『銀の匙』を選んだのか?

ところで、エチ先生はなぜ『銀の匙』を選んだのでしょうか?

 

中学3年間を託すその1冊が『銀の匙』である理由がどうしても気になりました。

 

そこで、実際何度か読んでみると、

著者の中勘助の豊かな表現力が文章の1つ1つにちりばめられていて、

じぶんが子供の頃を思い出させてくれるような小説でした。

 

こども

 

実は、『坊ちゃん』などでも有名な夏目漱石ははやくから

その中勘助の才能を見抜いていたようです。

 

漱石は『子供時代のことをこれほど、素直に描写できるのは他にはいない』

と中勘助の才能を大絶賛していたというのです。

 

何か気づく上で言葉の感性はものすごく大切だと

エチ先生は言っています。

 

エチ先生はこの『素直な言葉の感性』を生徒に学んで欲しかったから

この『銀の匙』を3年間の題材に決めたのかもしれません。

 

 

100歳になって

エチ先生が100歳になって、新しく本を出されたようです。

そこには当時の授業でなにを考えていたのかが書かれています。

 

授業 

 

また、100年間生きてきて、『学ぶとは何か』ということを

綴っています。

 

100歳の方が『学ぶ』ことをどういう風に考えているか

本当に気になります。僕たちにとっても役立つことが多いのではないでしょうか

 

付録として遠藤周作とエチ先生の対談も書いてあります。

付録でさらっと遠藤周作が出てくるなんて、すごいです!

 

えち2

 

 

『学ぶ』ということを知ること

僕たちは物事をいろいろな見方で見ることが出来ますし、

それが、魅力につながると考えています。

 

まなぶたのしさ

 

『学ぶ楽しさ』

僕たちはもう一度、この楽しさを考えた方がいいのかもしれません。

 

 

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