この『ショーシャンクの空に』は「無冠の名作」と言われています。

第67回アカデミー賞になんと7部門もノミネートされたにもかかわらず、

その年に6部門を制覇したフォレストガンプに全部持っていかれてしまったのです。

 

しかし、その後、映画好きの人たちの中でこの作品は大いに話題となり

無冠にもかかわらず、いまではとても有名な映画になっています。

 

冤罪により投獄された銀行員のアンディが、腐敗した刑務所でどのように過ごし、

僕たちに何を語り掛けているのか、今日はそれを探りたいと思います。

 

 

 

囚人が堂々と看守の前でビールを飲む

アンディは看守たちに税金対策のアドバイスと書類作成代行を行っていました。

その見返りとして『作業しているみんなにビールを』と要求したのです。

 

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看守がいるのに、堂々とビールを飲んでいる。

その姿が妙にかっこよく映りました。

 

看守という”権力”の中でも、屈することなく

みんなに”希望”をあたえている感じを受けたからです。

 

いつの間にか日々の生活にがんじがらめにされていることもあるでしょう。

 

でも、このシーンは

『俺たちは楽しむ権利がある』

ということを強く発信しているからこそ、とても惹かれるシーンなのだと思います。

 

 

 

ここから外には出たくない

囚人の一人ブルックスはショーシャンク刑務所に入所してから50年。

とうとう釈放されることとなります。

 

しかし、社会から隔絶された数十年間を取り戻すことはとても難しいです。

20歳で収監された若者が出てきたときには70歳。

高齢ゆえになかなかこの新しい社会に慣れることもできない。

 

なんとか仕事にありつけましたが、その中でも手がしびれてうまく仕事ができない。

何十年も刑務所にいたから友達も1人もいない。

高齢・貧困・孤独・偏見。そういったものが刑務所を出た瞬間から襲い掛かってきます。

 

そして、ブルックスはとうとう首をつってしまいます。

 

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このシーンはかなり強烈でした。

刑務所の中も大変だし、外に出ても大変だし、

よほどの人でないと、八方塞がりな状況となってしまうからです。

 

そして多分これは、刑務所だけではないでしょう。

いつの間にか、なにかに依存している僕たちそのものもあらわしているような気がします。

そして、そこを離れてしまったら…

 

僕たちもブルックスになる可能性があるということを

このシーンは訴えかけているような気がするのです。

 

 

 

しかし、アンディは希望を持ち続けた

アンディは何年もかけて、小さなロックハンマーで壁を掘り続けました。

何年もかけて、ポスターで隠された壁を掘り続け、

地上までの道を作ってしまうのです。

 

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無罪で刑務所に入れられたにもかかわらず、希望をもちつづけたアンディ。

どんな状況下であっても『希望』はある。

そういうことを伝えてくれるいいシーンだと思います。

 

『レッドへの手紙』の中で、アンディはこういっています。

 

 

“Remember, Red.

    Hope is a good thing, maybe the best of things,

                                      and no good thing ever dies”

 

(覚えてるね。希望はいいものだよ、たぶん最高のものだ。

               そして、いいものは決して滅びない)

 

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